前回の続きです。
前回は、短いバリカンをかけると生えてこなくなるというのを説明するために、毛周期について書きました。
それを踏まえて。
短いバリカンをかけると生えてこなくなる?
短いバリカンをかけて生えてこなくなったということに話を戻すと、
これは、退行期や休止期にバリカンをかけてしまったという話です。
生える毛がないのに短くバリカンをかけてしまったら、ツルツルのまま生えないということが起こります。
ある程度毛が残っていたら、生えていないということが目立たないだけです。
「短くしても生えるから大丈夫」と言って、短いのを希望される方も多いですが、これはある意味合っています。
ツルツルのまま生えないということが起こっても、1年か1年半経てばまた生えてくるからです。
成長期になるのを待てばいいだけ。
でも、その間は悲惨な姿のままです。
今が成長期なのか退行期なのか休止期なのか、というのは、見た目では分かりにくいです。
サロンによっては、毛の抜ける犬種でも2ミリや5ミリの全身バリカンをしてくれるところがあります。
してくれるところの方が多いかなと。
でも、他のサロンで短くした後に生えなくなった子をたくさん見てきたから、うちではあまり短くカットしたくないんですよね。
本当に悲惨なので。
若齢(1歳半以下)、シニア犬(10歳以上)は、毛が変化しやすいそうです。
「何もしなくても毛が変化しやすい時期にたまたまバリカンをかける」
→「毛質が変わった、生えなくなった」
→「バリカンのせいだ」
ということなんだそうですよ。
これまでは大丈夫だったとしても、こういうことが起きるというのは頭の隅に置いておいてくださいね。
毛刈り後脱毛がよく起きる犬種としてポメラニアン、チワワ、ダックス、ハスキーなどが挙げられます。
こういう犬種は、特にサマーカットする際はご注意くださいね。
もちろん、病気によって生えなくなることもあります。
甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などのホルモンの病気の時も脱毛が見られます。
ポメラニアンに多い、原因不明の脱毛(脱毛症X・アロぺシアX)というのもあります。
生活環境の変化や、皮膚の栄養不足によっても毛が生えにくくなることがあります。
アレルギーや感染症などでも脱毛が起こるため、脱毛が見られたらまずは動物病院で診てもらうのがよさそうです。
まとめ
毛が抜ける犬種の場合、短いバリカンをかけた後に生えてこなくなることがあります。
それは、バリカンが原因ではなくて毛周期が原因だということ。
毛が生えてこない退行期や休止期にバリカンをかけてしまって生じる現象です。
ある程度長さを残していれば、生えてこないことが目立ちません。
過度な脱毛や毛が伸びにくい場合は、生活環境の変化、ホルモン異常、皮膚の栄養不足によるものかもしれません。
病気でなければまた生えてくるけど、とりあえず病院で診てもらうのが安心かなとのことでした。
また、セミナーでためになる内容を学んだら、こちらのブログで紹介しますね。
他のサイトでは違う見解も見られますが、今回学んだセミナーのがこのような内容だったので、ご紹介させてもらいました。
チワヨーキーのくうちゃん
今日は、チワワ×ヨークシャーテリアのくうちゃんのみ。
いらっしゃいませ。
目が見えていませんが、好奇心旺盛で歩き回ってましたよ。
これまでは、1か月半に1回カットコースに来ていただいていましたが、毛の伸びが遅いということで、2か月空けてもいいかとご相談を受けました。
カットをすることに関しては、2か月空いても大丈夫そう。
でも、お家でシャンプーをしないなら間隔は空き過ぎかなと。
シャンプーをして体を清潔にすることはとても大事です。
なので今回から、2か月に1回カットコースをご利用されるのに加えて、その間にシャンプーコースを入れられることになりました。
今回は、初めてのシャンプーコースです。
あっという間に終わりましたよ。
目元のカット、爪切りや足裏バリカン、耳掃除や肛門腺絞りなど、一通りのことはシャンプーコースに含まれています。
なので、毛の伸びが遅い子はこちらをご利用するのもお勧めですよ。
何より、シャンプーの間隔が短くなることで清潔さを維持できて、わんちゃんも過ごしやすくなると思います。
気になる方はどうぞご相談くださいね。
今日もありがとうございました。
次回は1か月後ですね。
楽しみにお待ちしています。
※3月30日(土)、3月31日(日)、4月13日(土)はお休みします。
代わりに4月14日(日)は営業します。
※前日までにご予約がない場合は、その日はお休みといたします。
※ただ今、ご新規の方の受付はしておりません。
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